予防方法

総合病院

医療福祉というのは相反する言葉の合体と言えます。
医療は科学の世界のことです。
それに対して福祉は人の生活に根差した活動を指します。
その医療が生活の中の一部であることを鑑みて、その医療行為を血の通ったものにしようという視点で捉えたことが医療福祉の原点と言われています。
この医療福祉という視点は、がんという病気に対して、とても重要です。
がんに罹患すれば、それだけで人の生活は180度変わってしまいます。
仕事のこと、家族の問題、若い女性であれば出産や育児の悩みなど、多方面から人の生活を圧迫することになります。
その問題を社会資源を用いることによって解決を図ろうという姿勢で、医療現場の福祉政策は動いています。

現在、がん患者をサポートするための幅広い体制が敷かれようとしています。
これまで、医療の立場と福祉の立場の人が、それぞればらばらに活動していたのを、双方が協力して患者をサポートしようという動きが出て来ています。
病気を治療する医師の立場と、生活相談をする福祉担当とでは隔たりがあるのは仕方のないことですが、この二者の連携がうまく行かなければ、患者の治療そのものが良い結果を期待できないのです。
最近の長期療養が必要とされる患者のカルテの中には、治療方針に加えて臨床心理士のコメントや福祉関係の専門家の意見も添えられるようになってきました。
連携という段階では7合目くらいといったところですが、今後の更なる医療福祉の充実が望まれます。